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筒井康隆「残像に口紅を」ルール スレッドPart2
713:クオリア千代田御茶ノ水反対 11/02(月) 22:40 0
『東野圭吾の謎 東野作品の研究・考察集成』の感想2
 第2に漫画との比較である。「時生とドラえもんの共通点」など漫画との比較が多い。
ここには謎本が漫画研究から出発したことの影響が感じられる。
 特に参考文献に『ドラえもん』1〜45巻が挙げられているように、藤子・F・不二雄
作品には詳しい。のび太の不幸な運命を変えるためにドラえもんが未来から来たという説
明を歴史改変のパラドックスの観点から「納得できかねる話」とする(118ページ)。
同じ出版社の世田谷ドラえもん研究会『ドラえもんの秘密』と同じ主張になっている点が
興味深い。
 第3に文章表現である。本書は「であるが……」「だろうか?」など断定を避ける文章
の終わり方が圧倒的に多い。これは一般の論文では避けなければならない表現だが、謎本
では有益である。謎本では作品の矛盾点の指摘や著者の独自の解釈が盛り込まれる。それ
は謎本の読者である作品ファンからは重箱の隅をつつく行為や牽強付会に受け止められ、
反発される危険がある。このため、本書が結論を押し付けるような書き方をしていない点
は好感が持てる。(林田力)

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