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【業界】ゲーセン、120円時代に?タイトーの値上げが開けたパンドラの箱
1:03/05(木) 00:17 VHg6Jggc
1970年代後半の「インベーダーゲーム」のブームから「1プレー100円」を
維持していた業務用ゲームの遊技料金。物価の上昇や消費税の導入などを
乗り切ってきた“物価の王様”に、値上げの動きが起きている。

ゲーム大手のタイトーは2月3日、東京・渋谷など3つのアミューズメント
施設でゲームの料金を試験的に120円に値上げした。客足や売り上げの状況を
見て、全店で値上げするかどうか見極める。「業務用ゲーム業界は1社が動けば
ほかも“右へ倣え”する傾向があるので、他社も(値上げに)動くかもしれない」
とタイトーの社長を兼任するスクウェア・エニックス・ホールディングスの
和田洋一社長は業界全体に波及する可能性を示唆する。

■はじけた「郊外店のバブル」

アミューズメント施設の運営を手がける各社はここ数年、郊外型SC(ショッピ
ングセンター)の出店ラッシュに相乗りして事業規模を拡大してきた。その出店
競争は“バブル”とも言える状態。「ピーク時には出店料が店舗の売り上げの
3分の1近くを占めるまで上昇した」と和田社長は説明する。

このバブルは近年のガソリン価格の高騰を契機にはじけた。郊外型SCの客足が
遠のいたことで出店施設の売り上げも急速に減少。現在ではガソリン価格は
値下がりしたが、「リーマンショック」以降の景気後退によって客足は遠のいた
ままの状態だ。

このように市場が低迷期に入った場合、値下げによる需要喚起が商売のセオリー。
それでも値上げをせざるを得ないのは業界特有の事情がある。

業務用ゲームは近年、家庭用ゲーム機が高性能化したことに加え、任天堂の
「Wii」のように体感要素を持つゲーム機も登場したことで家庭用との差別化が
難しくなっている。子供向けの「甲虫王者ムシキング」などのカードゲーム以降、
大きなヒット商品にも恵まれていない。そこで業務用ゲームメーカー各社は
「アミューズメント施設ならでは」を打ち出すべく、大型のカードゲームや
ネットワーク対戦ゲームにシフトした。このような大型機器は高額なものが多く、
1台1000万円以上する製品も珍しくない。

■大幅なリストラをする企業も

こうした機器の価格上昇が、各社の施設運営事業に重くのしかかっている。
タイトーは2008年度第3四半期(2008年10〜12月)に9億5200万円の営業赤字に転落。
業界最大手のセガはさらに厳しい。同社の業務用ゲーム事業の同期営業利益は
12億5100万円だが、内訳を見ると機器事業が62億2100万円の黒字に対し、施設の
運営事業は49億7000万円もの赤字となっている。これを受けてセガは2月10日、
約110店舗の閉鎖と約560人の希望退職者募集を発表した。

三菱UFJ証券の村上宏俊シニアアナリストは「店舗が整理されて需要と供給のバラ
ンスが取れるまで、各社ともしばらく厳しい状況が続きそうだ」と語る。

長らく値上げとは無縁だったゲームセンター業界で、世界同時不況のこの時期に
値上げによる「顧客単価の引き上げ」が成り立つのか。もっとも値下げによる需要
喚起を狙っても、客足は一向に増えないのが実情。ヒット商品不在の業務用ゲーム
では、各社とも難しい舵取りを迫られている。

日経ビジネス 2009年3月2日号11ページより

◎ソース
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090302/187781/
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