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快適風俗店探し「検太くん」
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やっぱりナンセンスや不条理な発想が好き
967:10/08(木) 14:31
想像していたよりも読みやすい作品でした。
私が思うにこの物語が描かんとするのは、人間の孤独、他人との埋めが
たい距離感でしょう。その痛ましいほどの寂寥感は、都会の夜を舞台にし
て、見事に描かれていると思います。
そんな寂しさの中でも人間はささやかな思い出を紡いで、記憶のかけら
を自分の中に積み上げていく。人生におけるそのことの大切さがコオロギという名の登場人物が口にする次の言葉からも伺えます。
「人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないかな。(
中略)もしそういう燃料が私になかったとしたら、もし記憶の引き出し
みたいなものが自分の中になかったとしたら、私はとうの昔にぽきんと二つに折れてたと思う。」(250〜251頁)
この小説は会話の分量が多いのが特徴です。現代の日本の若者にしてはエリや高橋がことのほか冗舌で論理だった物言いをするとこ
ろが現実離れしている気がしないでもありません。ヨーロッパ
かアメリカの、明快な発言を常に求められる文化圏の若者たちのよう
な人物たちには、それこそ距離を感じてしまうのですが、そこが村上
春樹の作品を翻訳可能性の高い、海外の読者によって受容されやすい
ものとしているのかもしれません。
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